TAKEO MABOROSHI TERMINAL

2016.11.24

MABOROSHI STAY 体験ステイに向けて ―劇作家・石神夏希―

「地元に住んでいる人と旅人のあいだくらいの感じで過ごしたい」

 

劇作家 石神夏希

 


 

2016年11月に武雄温泉エリアにオープンするクリエイター・イン・レジデンス「TAKEO MABOROSHI STAY」。 地元住民と、歴史を受け継ぎながら新しい文化を生み出す場として、各地のクリエイターが滞在・活動できる施設として誕生します。

 

今回は、クリエイター・イン・レジデンス「TAKEO MABOROSHI STAY」のプレオープン企画で体験ステイをする劇作家の石神夏希さんをご紹介します。

 


 

—石神さん、はじめまして。まずは自己紹介をおねがいします。

 

はじめまして、石神です。劇作家として活動しています。最近は国内外の都市に滞在したり何年かかけて通ったりしながら、まちやコミュニティを素材に演劇をつくることが多いです。

 

—石神さんは普段どんな生活を送られているのですか?

 

私は週に3日ほどは東京で仕事をして、それ以外は横浜を拠点に別の地方へ出かけて滞在制作をしていることが多いですね。自宅はどの駅からも離れた場所なので、ほぼ毎日バスに乗って出かけます。

 

家と駅とのあいだをバスで行き来する時間と、川沿いを走るバスが橋を渡る時に気持ちが切り替わっていく感じが好きです。

 

—毎日のバスもそうですが、お仕事でも日常的に移動が多いのですよね

 

そうですね。なので比較的、旅慣れている方だと思います。

 

自宅でも旅先でも、こまめに洗濯できればわりと心地よく過ごせます。朝だけはコーヒーを飲まないと調子が出ないので、武雄でもおいしいコーヒーを探したいと思っています。

 

—今回、武雄と聞いてイメージされたことは?

 

最初、武雄は温泉街だと聞いて写真を見ていたので、そのイメージが強かったです。武雄図書館のことは以前から知っていましたが、頭の中の温泉街とはあまり結びつかなくて、別々のまちのことのように感じていました。

 

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—実際に武雄に来てみて、どんな印象でしたか?

 

山の形がすごくいい。男性的だけど、色気がある。特に黒髪山が好きです。人ならぬものが、ひょっこり現れそうで。あとは真夏だったせいか、東南アジアの国みたいにものすごく暑くて。図書館でたまたま手に取った資料に「かつては武雄砂漠と呼ばれていた」とあって、合点がいきました。

 

今こうして武雄から遠く離れて思い返してみると、何だか光の粒子が荒くてキラキラした印象があります。ひとつひとつの結晶が大きいというか、そんな印象です。

 

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■ 日常に生まれるドラマを「待つ」という作業

 

—まち全体がなんとなく蜃気楼っぽい感じでしょうか。MABOROSHI TERMINALというまちづくりプロジェクトの名前ともシンクロしますが、そのまちで体験ステイすることに関してはどうですか?

 

クリエイター・イン・レジデンスに滞在している間は、「住んでいる人」と「旅人」のあいだくらいの感じで過ごしたいと思ってます。朝湯に入って、山に登って、まちの定食屋さんで昼食を食べて、自転車で少し遠くまで行って、温泉に入って夕飯を食べて、一人でお酒を飲みに行く。夜は、その日起きたことを日記に書きます。

 

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そのうちたまたま誰かと言葉を交わしたり、誰かに話しかけたり。そのあたりから、作品づくりの緒が見つかるかと。いろいろなところに出かけつつ、毎日かならず行く場所はひとつ決めたいと思っています。

 

—さすが、まちでの創作活動に慣れてらっしゃいますね!

 

あとは、まだ決めていませんが、毎日同じ色の服を着て過ごしてみるかもしれません。

 

—具体的な活動は?

 

最初は、どんな人たちがいるのかよく観察したいです。もう少しよく知りたい人と出会ったら、対話やインタビューをしたいです。必ずしも話をするだけでなく、相手によっては仕事を手伝うとか、どこかについていく、ということもあるかもしれません。体験ステイの初日あたりには一度ご挨拶を兼ねて、ワークショップのようなことをしたいと考えています。そして滞在が終わるときには、何かまちへのプレゼントのような作品を残せたらいいな、と妄想しています。

 


 

今回の滞在は武雄とのご縁が始まるきっかけ。小さな作品づくりが契機になって、その後も時々通うようになれば嬉しい、と語る石神さん。その滞在スタイルは、今後滞在するクリエイターのベーシックな形になるのかもしれません。

 

劇作家・石神夏希さんのクリエイター・イン・レジデンスの体験ステイ後、ご本人による体験記も後日アップ予定です。おたのしみに!

 


 

劇作家・石神夏希さんの滞在スケジュール
滞在日程 : 2016年12月12日〜12月16日

 

最新情報
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石神 夏希(いしがみ なつき)
劇作家

 

1999年より劇団「ペピン結構設計」を中心に劇作家として活動。近年は横浜を拠点に国内各地や海外に滞在し、都市やコミュニティを素材に演劇やアートプロジェクトを手がける。また住宅や都市に関するリサーチ・企画、遊休不動産を活用したクリエイティブ拠点『The CAVE』の立ち上げおよびプログラムディレクションなど、「場所」と「物語」を行き来しながら活動している。

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ABOUT TAKEO MABOROSHI TERMINAL

 
TAKEO MABOROSHI TERMINALは佐賀県武雄市の歴史や伝統工芸の文化、自然豊かな景観の魅力を再発見しながら、未来の世代へと伝える人々を育む、創造的なまちづくりプロジェクトとして2016年に発足しました。

 

1300年もの歴史ある温泉街を有する武雄市街の北部のから、自然あふれる武雄温泉保養村の位置する南部を本プロジェクトのメインエリアとして、西九州の歴史・文化・自然が交差する環境が持つ様々な魅力を通して生まれていく武雄の瞬間を切り取って伝えます。