TAKEO MABOROSHI TERMINAL

2016.12.09

MABOROSHI STAY イベントレポート vol.1 猟師 畠山千春さん

佐賀県武雄市のまちづくりプロジェクト「TAKEO MABOROSHI TERMINAL」のプログラムのひとつである「MABOROSHI STAY」は、地元の方々や地場産業の方々と交流しながら、自分のできることを生かしてまちを盛り上げたいクリエイターが滞在できるクリエイター・イン・レジデンスです。
 
2016年11月後半の「MABOROSHI STAY」には、短期滞在型のショートステイプログラムで、新米猟師の畠山千春さんがいらっしゃいました。滞在最終日に行われたトークイベントでは、地元の方々のみならず、隣町や福島(!)からの参加者も。食べ物や飲み物を持ち寄った田舎のアットホームなスタイルで行われた交流会を振り返ります。
 

 
震災をきっかけに福岡県糸島市に移住。狩猟免許を取得し、食べもの・エネルギー・仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営されている猟師の畠山千春さん。
 
都会に比べて生活費のかからない糸島での暮らしは、自分でお金を生み出す「特技」さえあれば十分生活できるそう。そのため、畠山さんの運営する「いとしまシェアハウス」では、一芸を持ったクリエイティブな方々が多く集まって互いに刺激しあい、結果的にレベルの高い物が生まれるとのことです。
 
今回のトークイベントで参加者の方々が関心を持たれていたのは「価値とは何か」ということ。人もまばらな地方で都会と同じことをしても、都会の人がわざわざ足を運ぶことはありません。そこで「地方には地方にしかない価値がある」というところに目を向け、それらをいかに発信し続けるかが重要になるのです。
 
地元の人と一緒に「価値に気付いていく」作業
 
しかし、そこに生活し、あるものすべてが日常である地元の人たちにとって、その価値に気づくのはとても難しいこと。客観的な視点を持って、価値を見出すことが必要、と畠山さんは言います。
 
例えば「みかん」を販売するとき、もぎたてのきれいなみかんがきれいに箱詰めされた状態でなければ売れない、というのが従来の価値観でした。しかし、畠山さんが糸島で提案して実際に行ったのは「みかん狩り」。地元の方が「わざわざ木からみかんを取りたがるひとはいない」と言いましたが、蓋を開けてみれば「自分で収穫したもぎたてのみかんを食べる」という体験に魅力を感じた方々が都会から多く集まったのでした。
 
参加者の皆さんにとっても気付きを得られる畠山さんのエピソードに、「長期的な視点を持って、自分たちが魅力的に感じるものをつくる」「まずは自分たちにできることをやってみる」等の意見が交わされました。「ショートステイプログラム」として今回は初の取り組みでしたが、参加者にも滞在者にとっても気付きが得られる非常に良い機会となりました。
 

 
クリエイター・イン・レジデンス「MABOROSHI STAY」で活動した畠山さんからのメッセージ
 
「ほんとうに面白いところは、外から見えません。ニセ坊主のいたお寺、武器を作っていた過去、遊郭の名残り、下駄の音が鳴り止まない商店街。ディープな街歩きと街の人との交流から、武雄の1300年の歴史と人々の想いを少しだけ感じることができました。ここには、まだ解き明かされていない秘密が沢山あるはず。また来たくなる、不思議な街でした。」
 

 

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TALK & PARTYの様子

 

捕まえた動物は食べるだけでなく、感謝の気持ちを持って皮まで使うそう。

捕まえた動物は食べるだけでなく、感謝の気持ちを持って皮まで使うそう。


 
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参加者も考え、発言する意見交換の時間



 
MABOROSHI STAYでは、1泊2日から6泊7日で武雄に滞在する「ショートステイプログラム」と1週間から3週間ほど滞在する「ロングステイプログラム」をご用意し、クリエイターやアーティストを募集しています。
滞在希望の方はこちらからお申込みください。