TAKEO MABOROSHI TERMINAL

2018.10.15

宮野町古民家 : DIYリノベーション勉強会フォトレポート

2018年9月30日に開催された武雄市地域雇用創造協議会主催『武雄市創業支援セミナー「夢への1歩を踏み出そう 創業支援セミナー in武雄」(全5回)』。

第4回となる本勉強会では第2回・第3回に引き続き、講師としてまちづクリエイティブ代表の寺井が登壇させていただき、佐賀県武雄市で展開するまちづくりプロジェクトの拠点として活用予定の「宮野町古民家」を会場に、DIYリノベーション勉強会を開催しました。

本レポートでは、作業風景や完成した什器など当日の風景を写真とともに振り返ります。

会場となった「宮野町古民家」は以前は産院として使用されており、中はとても広いので今後の活用方法を考えると色々と想像が膨らみます。

今回のDIYリノベーション勉強会は、壁塗りの体験、店舗活用を想定した什器の制作をメインに実施。早速中へと入り、自己紹介と注意事項の説明を終えたら、いよいよ作業に取り掛かります。

(実作業は、地元の工務店さん、大工さんがサポートに入ってくださいました。)

畳上げと床のコンパネ張りを事前に済ませておいたので、すべすべの真新しい床の上で作業開始です!まずは、受講生のみなさんと一緒に手分けをして、もともとあった家財道具などを片付け、床面の養生、部屋全体の掃除しました。

随分と長い間、人が住んでいなかったのでご覧の通り雑巾がすぐに真っ黒に。しかし、人数が多かったこともあって、宮野町古民家はあっという間に綺麗になりました。

その後、什器をつくる材料の木材をバケツリレー方式で各部屋に振り分け、材料を配置し終わったら、什器を作るA・Bチーム、壁塗りチームの3グループに分かれました。

什器を作るAチームは短い板4枚を使って木箱を作っていきます。まずは、しっかりと墨入れ作業をして穴開けのガイドを記します。

ガイドに沿ってダボ穴を開けます。

ダボ穴を開けた長い2枚と短い2枚を組み合わせて、インパクトドライバーを使って1つの箱型に組み上げていきます。

ダボ穴には木ダボでしっかりとカバーをします。

什器を作るBチームは、角材を使用して梯子のような什器を作っていきます。ちょうど写真の右上に移っているのが大工さんが作ってくれたお手本です。

基本的な作業はAチームと一緒なのですが、こちらは強度の必要な部分にL字の金具を使って組み上げていきます。

壁塗りチームは柱などの躯体にペンキがつかないようにしっかりと養生をして、シーラーを縫って下地を作ります。

シーラーが乾いたらペンキをローラーで塗っていきます。

什器を作るAチームは、両チームの什器で使用する天板にステイン材を塗っていきます。

ステイン材が乾いたら、天板を組み上がった箱に乗せて什器を完成させます。受講生には完成図を伝えずに作業してもらっていたので、どんなものが出来上がるのかみなさん興味津々といった感じでした。

脚になっている箱の立てる向きや角度を自在に変え、脚兼収納、ショーケースとしても活用することのできる優れものの什器が完成しました。

集合写真の右側に写っているのが梯子型の什器で、こちらも好きな高さに天板を差し込むだけで展示方法を簡単に変えることの出来る什器になっています。

時間が足らずに未完成だった立て看板も有志の方が残って完成させてくれました。

今回のDIYリノベーション勉強会は、創業・起業で店舗を持つ際に業者に発注する費用をセルフDIYリノベーションしてコストダウンしようという趣向のものだったので、作業を終えた受講生のみなさんが「意外と簡単だった」「明日すぐにでも店舗に必要な棚を作ります!」と話されており、受講生の方はもちろん、開催した私たちにとっても有意義なDIYリノベーション勉強会となりました。

今回会場となった宮野町古民家の改修を皮切りに、2018年度のまちづくりプロジェクト『TAKEO MABOROSHI TERMINAL』では物件を利活用したプロジェクトの展開を複数予定しています。今後の展開についても、またSNSやHPで告知いたしますので、引き続きTAKEO MABOROSHI TERMINALにご注目ください!